賃貸物件を借りる際の初期費用

進学や就職などで、初めて賃貸物件を借りる場合、月々支払う家賃や引越し費用に関してはイメージできても、敷金や礼金といった初期費用に関しては、よく知らないという人も少なくありません。 敷金や礼金について簡単に説明すると、敷金とは、家賃不払い時の補てんや壁などに傷をつけてしまった時の修繕費用として、大家さんに預けるお金で、何も問題がなければ退去時に戻ってきます。礼金とは、字のごとく、大家さんへの謝礼の意味で支払うお金で、戻ってはきません。敷金も礼金も、家賃の１～２か月分が目安となっています。 ただ、最近では、敷金や礼金がかからない賃貸物件も増えているので、少しでも初期費用を抑えたいのであれば、敷金や礼金ナシの物件を選ぶのがおすすめです。

敷金や礼金だけではない

賃貸物件の契約では、敷金や礼金の他にも、仲介手数料や火災保険料も必要となります。 仲介手数料は、物件の仲介を行った不動産会社に支払うお金で、家賃１か月分の費用が目安です。火災保険については、火災や水漏れといった万が一の時のための備えとして、保険加入を入居条件とする賃貸物件が多く、２年契約で２万円程度の費用となります。 その他、初期費用として必要になるのが、契約した月の日割り家賃、契約した月の翌月分の家賃を支払う前家賃、１～２万円が相場となる鍵の交換料、場合によっては、害虫駆除代やハウスクリーニング代などもとられることがあります。 結果として、賃貸物件の初期費用は、最低でも家賃の４～５か月分が必要となります。